カケハギは、洋服に出来た虫食い、タバコの焼けこげ(タバコ穴)
カギザキ等を、共布・共糸を使って一本一本織り込む技術です。

本格的なカケハギはとても高度で熟練した技術を要します。
それを私(管理人)なりに簡単にした方法で公開してみます。

もしも本格的に内職や難しい物もこなしたいって方は下記から資料請求宜しくです。
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ではカケハギのやり方ですね。但しカケハギにチャレンジして破損した等は一切責任は取れません。
十分に練習を積んだ上で失敗しても良い物から初めて下さい。
礼服や生地の薄い物は難しいので専門店へ任せた方が無難です。

まず必要な道具です。

クロバーぬい針セルフ針セットケース入
縫い針です。
サイズや長さはカケハギする布によって
変化しますので各種あった方が良いです。
フジックス シャッペスパン ミシン糸(緑)普通地用 60番 200m 色番63 252円(税込)のと...
ミシン糸です。糸刺し等各種用途で使います。
赤、白、黒等何種かあった上が良いです。
100円ショップの糸は使わない方が…(汗)
長時間作業でも疲れを感じ させません ウイングピンセット GG型 SUS420J フッソコート
ピンセット
コレも多用する大事な道具です
先が細くちゃんとつかめる
ある程度良い物を使って下さい。
美三郎 業務用 105mm
糸きり鋏
先できちんと切れる物を 選びましょう。
接着芯 ベージュ系 2m
接着芯
カケハギする布を同じ系統の
物を最後の仕上げで使用します。
【ライト付きへッドルーペ】両手が使える双眼拡大鏡、集光ライト付き 【でんき0515】【送料無料】
カケハギするには繊維の織り目が
見えなければいけません。細い糸は
拡大鏡を使用します。双眼タイプが便利です。


練習するのには接着芯や拡大鏡はなくても大丈夫です。
特に拡大鏡は高価ですので、まずは裸眼でも見える繊維の太い物で練習して下さい。

ではさっそくカケハギにチャレンジしましょう。
チャレンジするのは基本の平織です。

平織とは縦糸と横糸が一つずつ上下して重なって織ってある形です。

平織の図です。布だと下の画の織り方です。



織り方は単純ですのが、素材によっては仕上がりが難しいのですが
ツイード生地等の場合意外と目立ちづらく失敗もしづらいです。

織り糸を織り込む為の糸の通し方です。

 

糸を一度通したあとにもう一度同じ方向から通します。
そうすると糸で輪が出来上がったと思います。
コレにより布地の他の糸に引っかからずに針と糸を通す事が出来るようになります。
ニットの引っかかり等にも応用でき覚えて置くと便利な技です。


カケハギするには必ず共布(同じ布)が必要になります。
大きさは穴に対して上下左右に+1.5cm程あった方があった方が良いです。
つまり5mmの穴であれば4センチ四方の共布が必要になります。
(必ずこの大きさでなければいけないわけではないです。)
但し柄物はそこに当てはまる柄の位置の布が必要になりますので注意が必要です。

まず布に穴が空いている状況です。



洋服等だと裏地等を一緒に縫ってしまう危険があるので穴の裏に両面テープを貼って
その上からプラスティックの下敷きなどを四角く切った物を当てます。



そうしたら表のです。

糸をループ上にした針を縦糸(画像では白)が横糸(画像では黒)の下に通る所に通します。
刺す位置は穴から5mmh程離れてる所に刺しましょう。(穴の周りはほつれてくる為)

 

針を通しループ状の糸に共布の横糸を何本か抜いた状態の物を差し込みます。
(本来は差し込む共布の位置に当たる糸を抜くのですがここでは省略)
この場合右が横糸(黒)に対して縦糸(白)が上に来てる糸
左が横糸(黒)に対して縦糸(白)が下に来ている2本を刺します。
右が差し込んだ部分の糸に左がその左側の糸にあたります。
ピンセットで摘んで2本づつ輪に入れて引き抜きます

 

同じ様に横に2本つづ差し込んで行きます。

横一列刺したのが下記の状態です。



引っ張るとこんな状態です。



横も同じ様に刺して行きます。その時糸の場所を間違えない様にして下さい。

今度は縦糸が黒、横糸が白になります。

四方すべて差し込むと下の様になります。

表から見た状態 裏から見た状態 裏から表の糸を引っ張って出した状態

本来であれば共布と本体を糸で見えない様にまつって行くのですが
これは間違えると布が攣ってしまって逆に出来上がりに支障が出ますので
今回は裏から接着芯を貼って固定させます。



これで一応完成です。



糸でまつってないのでどうしても黒い部分が目立ちますが
一応簡易的なやり方なので、ご了承下さい。

下記のも同じやり方で刺してカケハギしてあります。

参考までに。